大地震と「ゆっくり滑り」の相互作用を観測で解明 京大など国際グループ
地震研究は近年、観測網の強化に加え、人工衛星やGPS(衛星利用測位システム)による地殻変動の把握、コンピューターによるシミュレーションなどを通じ、観測と理論の二人三脚で進展してきた。
地下にあるプレート(岩板)の境界が地震を起こさずに滑る現象「ゆっくり滑り(スロースリップ)」の発見も大きな成果の一つだ。
こうした中、プレート境界や海のプレート内部で起こる大地震とゆっくり滑りが相互作用して起きていることを、観測を基に明らかにした、と京都大学などの国際研究グループが発表した。
駿河湾から日向灘沖にかけて繰り返し起こっている南海トラフ(浅い海溝)地震など、プレートが関わる大地震の理解を深める上で重要な成果という。
■「空白域」に照準、3つの大地震捉えた
地球の表面は十数枚の硬いプレートに覆われている。
海のプレートは年に数センチずつ移動し、陸のプレートの下に沈み込んでいる。
両プレートの境界部ではひずみが蓄積し、限界に達すると一気にずれて「プレート境界地震」が起こる。
南海トラフ地震のほか2003年の十勝沖地震(M8.0、Mは地震の規模を示すマグニチュード)、11年の東日本大震災(M9.0)などがその例だ。
(以下略、続きはソースでご確認下さい)
Science Portal 4/28(水) 18:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d77c87098cf0e367b22f46190dafff623ba599ad
引用元: ・【地震】大地震と「ゆっくり滑り」の相互作用を観測で解明 京大など国際グループ [すらいむ★]
神奈川県だけど最近、明らかに微震が多い。
震度0から1(´・ω・`)
>>1
https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/clip/20210428_g01/
京都大学プレスリリース
「大地震とスロースリップの相互作用を解明 メキシコにおける3つの大地震の連鎖的発生のメカニズム 」
https:
//www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2021-04-15
https:
//scienceportal.jst.go.jp/wp-content/uploads/20210428_g01_01.jpg
さまざまなタイプの地震。海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むことで、プレート境界地震が起こる。沈み込む海のプレートの内部でも地震が発生することがある(地震調査研究推進本部提供)
https://scienceportal.jst.go.jp/wp-content/uploads/20210428_g01_02.jpg
メキシコ・ゲレロ州周辺。赤点は研究で用いたGPS観測点(京都大学提供)
https://scienceportal.jst.go.jp/wp-content/uploads/20210428_g01_03.jpg
相互作用を明らかにした3つの大地震の震央(星印)とスロースリップ域(灰色)=京都大学提供
https:
//scienceportal.jst.go.jp/wp-content/uploads/20210428_g01_04.jpg
日本列島周辺の4つのプレートと海溝(気象庁提供)
3つの大地震は次の通り。
(1)2017年9月8日 テワンテペック地震(海のプレート内部の地震、M8.2)
(2)2017年9月19日 プエブラ地震(海のプレート内部の地震、M7.1)
(3)2018年2月16日 ピノテパ地震(プレート境界地震、M7.2)
その結果、3つの地震はゆっくり滑りと相互作用して連鎖的に生じたと説明できることを突き止めた。具体的には、まず(1)テワンテペック地震でプレート境界が滑りやすくなり、ゆっくり滑りの発生周期が乱れた。これにより海のプレート内の力のかかり方が変化するなどして(2)プエブラ地震が誘発された。この影響でゆっくり滑りが続いてひずみが蓄積し、(3)ピノテパ地震の発生につながった。その後再び、ゆっくり滑りが活発になっている。
伊藤准教授は「ゆっくり滑りが起きたからといって、必ず巨大地震が起こるわけではなく、確率としては低いが、向こう10日間で(ゆっくり滑りがない時より)確率が10倍ほど高まるといえるだろう」とつけ加える。